「FaceRigで遊ぶ」という目的のために、2000円以内で購入できるエントリークラスのWEBカメラを探したところ、最終候補としてLogicoolのHD WEBCAM C270とHD WEBCAM C310が選考に残りました。
今回は、私と同じように、エントリークラスのWEBカメラを探している人のためにWEBCAM C270とWEBCAM C310の違いをシェアします。
物理的なスペックはほぼ同じ
Amazonの商品説明欄に記載されたカタログスペックを見てても、この2製品の具体的な違いが分かりませんでした。正直、まったく同じようなスペックに見えました。公式サイトの情報により最終的には違いに気付くことができたのですが、気付くまでにそこそこ時間を要してしまいました。
Logicool社が販売しているWEBカメラで最も安価な製品がHD WEBCAM C270です。次いでHD WEBCAM C310があります。多少の変動がありますが、価格差はAmazonの実売ベースで800円前後です。物理的な仕様でも大きさ、重さを含めて性能差はほとんどありませんが、総合評価は断然WEBCAM C310が高いです。
としゆき
WEBCAM C270とC310の差って何?
性能差をしっかりと見定めて購入するという方向けに、具体的な違いについて紹介していきます。ちなみに、C270の販売開始はC310よりも2年遅いです。下位モデルですが販売時期はC270が新しく、C310の機能を出来るだけ落とさずコスト削減したモデルという印象です。
この2モデルの差は下記の2つです。外観上の違いはあるにせよ、この2つ以外のスペックは同じです。たった2つの違いですが、個人的にこの2点の内1つは地味に大きい違いだと感じています。
WEBカメラとして利用する際には、両モデルとも差はないのですが静止画を撮影する際の画質に差があります。WEBCAM C270の静止画能力は”2048x1536(300万画素相当)”、対して、WEBCAM C310は”2560x1920(500万画素相当)”です。どちらも実用としては十分なサイズで撮影できるので、この差は特に気にする必要はないでしょう。高精細な画像が必要な場合はWEBカメラではなく、スマートフォンなり、デジタルカメラを利用する事になるでしょうし。
この機能が最も大きな違いです。この機能のために追加で数百円を払ってWEBCAM C310を買うといっても過言ではないです。EWBCAM C270もC310もRightLightというソフトウェアが利用可能なのですが、バージョンが異なり、利用できる機能にも違いがあります。
WEBCAM C270にはRightLight1が、WEBCAM C310にはRightLight2が採用されています。RightLightは、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせで画質補正を行なう仕組みのようなので、WEBCAM C270とRightLight2(C310標準)といった組み合わせで正常に動作するかは分かりません。
- 明るさの自動調整
- 色合いの調整
明るさと色合いの調整機能のみが搭載されたシンプルな設計です。ちなみにRightLight1が搭載されているWEBカメラはWEBCAM C270のみです。C310を含めたWEBCAM C525、WEBCAM C920などの上位機種にはRightLight2が搭載されています。
- 顔認識による自動感度調整
- ノイズ低減機能
- コントラスト自動調整
- フレームレート自動調整
LogicoolのWEBカメラとして最上位機種のWEBCAM C920にも採用されているだけあって、RightLight1とは比べられないくらい機能が充実しています。
安価なウェブカメラは取得した映像全体の光量を測定して、明るい場所や暗い場所があると、それを基に明るさを調整します。その結果、表情が暗く映ったり、明るすぎたりしてしまいます。
RightLight2は、この問題を解消するために、映像の中で極端に明るい場所や暗い場所があってもそこを観測点として明るさを調整せずに、顔を基準として明るさを調整することができるようです。
また 、映像の中にある色合いの鮮やかな部分に対し、コントラストの自動調整したり、色の飽和度を下げて、コントラストの強いシャープな画像を再現し、ノイズも大幅に低下させるなど調整も行なえるようです。
買うならRightLight2対応機種
ランチ1回分の費用で利用時のストレスが緩和されるという事を考慮すると、ポチるのはWEBCAM C310という結論になりました。現時点ではC310が断然おすすめです。もちろん更に上位機種になるとレンズ性能などのハードスペックも上昇するので予算に余裕のある方には上位機種をおススメします。予算2000円前後という事なら迷わずC310です。