プロジェクトマネージャーとして日々忙しく業務に追われていると、PMP資格の更新に必要なPDU(Professional Development Unit)の取得がついつい後回しになってしまいますよね。私も22年間のIT経験の中で、気づけば更新期限が迫っていて慌てた経験が何度もあります。今回は、PDUを無理なくコツコツ稼ぐための具体的な年間計画例をご紹介します。
💡 計画的なPDU取得が成功の鍵
3年間で60PDUは月平均1.66PDU、年間20PDUずつ取得すれば無理なく達成できます
📚 読書でのPDU取得が最もコスパ良好
1冊6時間の読書で6PDU取得可能、図書館活用で実質無料で達成できます
🎓 無料ウェビナーの積極活用
PMI会員ならProjectManagement.comで無料ウェビナーを視聴してPDU取得可能
📝 実務経験を活かしたギブバック活動
ブログ執筆や社内勉強会の講師などで最大25PDUまで取得できます
⏰ 四半期ごとの進捗チェックが重要
3ヶ月に5PDUずつ、計画的に取得することで無理のない資格更新を実現
💰 費用を抑える賢い更新方法
更新年度のみPMI会員になることで、日本語ウェビナーや最新PMBOKも入手可能
🔄 3つのカテゴリをバランスよく
Ways of Working、Power Skills、Business Acumenを各8PDU以上取得する必要があります
PDU(Professional Development Unit)は、プロジェクト管理プロフェッショナル (PMP) の資格を維持するには、イベントの出席やコースの修了で獲得できるPDUを所定数維持しなければなりません。1PDUは1時間の学習や活動に相当し、PMP資格保持者は3年間で60PDUを取得する必要があります。
私が実際に実践している年間計画をご紹介します。3年間 = 36か月で、60PDUを取得するペースは、月平均にすると 「1.66 PDU/月」となります。これを踏まえて、無理なく継続できる計画を立てました。
📚 読書:3PDU(Ways of Working)
年初は新しい技術書や管理手法の本を読むのに最適な時期。「アジャイルプロジェクトマネジメント」関連の書籍で3時間分
🎥 無料ウェビナー:2PDU(Power Skills)
ProjectManagement.comで配信される「リーダーシップ」関連のウェビナーを月1本ペースで視聴
🏢 社内研修:3PDU(Business Acumen)
会社の経営戦略や財務研修に参加。証跡として受講証明書を保管
📝 ブログ執筆:2PDU(ギブバック活動)
プロジェクト管理に関する実体験記事を2本執筆(1本1時間相当)
💻 eラーニング:4PDU(複数カテゴリ)
夏季休暇を利用してまとまった時間で学習。低価格のPDU対象コースを受講
👥 勉強会講師:1PDU(ギブバック活動)
社内でプロジェクト管理の勉強会を開催
📖 読書:3PDU(Business Acumen)
年末の振り返り時期に経営戦略やビジネス分析の書籍を読む
🎤 セミナー参加:2PDU(Power Skills)
外部セミナーやPMI支部のイベントに参加
本記事にはアフィリエイト広告を含みます。紹介している商品・サービスは、実際に使用・調査したうえでおすすめしています。
PDU獲得方法は全部で10種類あります。私の22年間のIT経験から、特に効率的でコスパの良い方法をランキング形式でご紹介します。
私が最も活用している読書でのPDU取得について、具体的な手順をお伝えします。
📝 読書記録の作成
記録すべき項目は、Author、Title、PDU Category、StartDate、EndDate、URL、Description など。Excelで管理表を作成しておくと便利です
🎧 Audibleの活用
通勤時間を有効活用。月額1,500円で聴き放題なので、1ヶ月の無料期間でPDUを稼ぐことも可能
📚 図書館の積極利用
最新のビジネス書も意外と揃っています。予約システムを活用して計画的に借りましょう
PDU申請時には、いくつか気をつけるべきポイントがあります。私も過去に監査対象になった経験から、重要な注意点をまとめました。
⚠️ 証跡の保管は必須
もし監査対象になってしまった場合は、以下の「監査書類」に書かれている書類の提出が必要になりますので、研修の受講証明などは紛失しないように保管しておいてください
⚠️ カテゴリ配分に注意
3つのカテゴリで各8PDU以上の取得が必須。偏りがないよう計画的に取得しましょう
⚠️ 申請タイミング
PDUの申請入力から承認まで約1週間、60PDU以上達成後、更新費用支払いのための更新リンク設定までにさらに約1週間かかります
⚠️ 和書申請時の工夫
Description欄に学習内容とプロジェクトマネジメントとの関連性を英語で記載する必要があります
22年間のIT経験と、ファミレス店長時代から培ったコスト意識を活かして、最も経済的な更新方法をご紹介します。
プロジェクトマネージャーとして培ったスケジュール管理の技術を、PDU取得にも応用しましょう。
📊 Excelでの進捗管理
月別PDU取得計画と実績を管理。カテゴリ別の色分けで偏りを防止
🎯 マイルストーン設定
四半期ごとに5PDU、半年で10PDU、年間20PDUの目標を設定
📅 カレンダー登録
PDU取得活動を月初にスケジュール化。「PDUの日」を決めて習慣化
プロジェクト管理と同様に、PDU取得計画にもバッファ(余裕)を設けることが重要です。
⏰ 時間的バッファ
3年目の最終四半期に駆け込まないよう、2年半で60PDU達成を目指す
🔄 代替手段の準備
計画通りに進まない場合の代替PDU取得方法をリストアップしておく
22年間のIT経験(オペレータ→管理者→サービスマネジメント→プロジェクトマネジメント)を活かした、ITエンジニアならではのPDU取得方法をご紹介します。
💻 技術記事の執筆でギブバック活動
Qiitaやブログでの技術記事執筆がPDUとして申請可能。実務経験を記事化することで一石二鳥
🔧 社内勉強会の講師
新技術の導入事例や障害対応の共有会など、日常業務の延長でPDU取得
📱 オンライン学習の活用
通勤時間やスキマ時間でのモバイル学習。IT系のPDU対象コースが豊富
🌐 英語コンテンツへの抵抗感が少ない
技術文書に慣れているため、英語のウェビナーや洋書でのPDU取得もスムーズ
🚀 最新技術トレンドの学習
クラウド、AI、DevOpsなど最新技術の学習がWays of WorkingのPDUとして申請可能
ファミレス店長時代の人材育成経験から学んだ「習慣化」のテクニックを、PDU取得にも応用しています。
実際に私が活用している、PDU取得に役立つツールやリソースをご紹介します。
🌐 ProjectManagement.com
PMI会員なら無料でウェビナー視聴可能。自動的にPDUが付与される便利なシステム
📚 図書館の活用
最新のビジネス書も予約で借りられます。大阪市立図書館は蔵書が豊富でおすすめ
💴 低価格eラーニング
E-PROJECTの簿記会計入門講座(15PDU/3,000円)など、1PDUあたり200円程度のコース
📊 Excel管理表
PDU取得実績をカテゴリ別・月別に管理。グラフ化で進捗を可視化
📱 スマホアプリ
読書管理アプリで読了本を記録。PDU申請時の証跡として活用
🗓️ Googleカレンダー
PDU取得活動をスケジュール登録。リマインダー設定で忘れ防止
PMP資格の更新は、3年間で60PDUという一見大変そうな要件ですが、年間20PDU、月1.66PDUと分解すれば、決して難しくありません。重要なのは、プロジェクト管理と同じように「計画」「実行」「監視・コントロール」のサイクルを回すことです。
私自身、オペレータから始まり、運用管理、サービスマネジメント、そして現在のプロジェクトマネジメントまで、常に学び続けることでキャリアを築いてきました。PDU取得は単なる資格維持のためだけでなく、プロフェッショナルとしての成長の機会でもあります。
この記事でご紹介した年間計画を参考に、ぜひあなたも無理なくPDUを取得し、PMP資格を維持しながら、プロジェクトマネージャーとしてさらなる成長を遂げてください。
としゆき