AZ-900 Azure Fundamentalsに最小コストで合格するための勉強法

Azure Fundamentals

Microsoft Azureで最も優しい入門資格に該当する認定資格がAZ-900 Foundamentalsです。ただ、最も優しいと言っても、Azureのサービス内容を知らないと合格できない資格でもあります。今回はAZ-900を合格するために僕がオススメする勉強法をシェアします。

方針:公式の学習教材を活用しつつ最小コストで合格する

「AZ-900 問題集」などのキーワードで検索すると怪しい有料問題集を販売しているサイトが多数ヒットしますが、僕はあまりオススメしません。知識云々ではなく受かることがmustであれば選択としてアリかも知れませんが、その問題集が信用できる内容なのか、せっかく勉強するのに使える知識として蓄積しなくて良いのかという2点で疑問だからです。Azureに限らずAWSやGCPなどのクラウドサービスは、シェア拡大を狙って様々なセミナーや学習教材を提供してくれているので、まずはそれらの公式情報を活用することをオススメします。

おすすめする学習ステップ

Step.1
公式トレーニング「Microsoft Azure Virtual Training Days」を受講

まずはMicrosoftがオンラインで行っている公式オンラインセミナーを受講しましょう。マイクロソフト認定トレーナーの講義を無料で受講できるオンラインセミナーです。毎月2回開催されているので、業務を調整して時間を作って受講してください。

AZ-900(Azure Fundamentals)の公式セミナーは、半日(午前3時間)の講義が2日で1セットになっています。受講料は無料、講義も日本語、インターネットに接続できる環境さえあればどこでも受講できます。

としゆき

この講義を受講して概要を把握することで、自主学習が楽になります。

計6時間(3時間×2日)のオンラインセミナーの内容だけで合格点に達する人もいるかも知れませんが、僕は1回ですべて理解できるタイプではないので、セミナーで得た内容をMS Learn(後述)で復習していくという手段を取りました。講義の内容についていけなかったとしても、試験範囲をざっくりと理解するという意味では受けておいて損はありません。最後まで受講しましょう。この2日間のオンラインセミナーを受講することで、AZ-900の認定試験を無料で受験できるチケットを入手することができます。

としゆき

無料で勉強もできて、受験料(\12,500)が無料になるなんてAZ-900の取得を目指すなら利用しない手はないです。
参考 無料のトレーニング・イベントマイクロソフト
(参考)試験準備の理解度を確認する
模擬問題で理解度を確認する

公式トレーニングの内容を理解できているかを、ざっくり確認できるようにサンプル問題を作成しました。大人の事情で実際の試験問題と同じ内容は出題できませんが、このサンプル問題に似たような問題が出題されます。公式トレーニング後にどれくらいの理解度に達しているか確認するために活用してください。

試験日は学習初日に決めておきましょう。

受験日を決めないまま学習を進めると、仕事が忙しいから…、XXを優先したから…とズルズルと受験予定日が遅れていきます。1か月後、2か月後でも良いので受験予約を入れてから学習を進める事をお勧めします。試験予約日に外せない用事が入った場合でも、予約時間の24時間前であれば予約の変更ができます。あくまでも、「この日に受ける!」という意思表示をするための予約です。

Step.2 (最短で合格基準まで達したい人は、Step.3へ)
公式学習教材「Microsoft Learn」で復習

Azureに関する知識を学習できる公式教材が「Microsoft Learn」です。認定資格の学習だけでなく、利用したいサービスや機能について学ぶこともできるため、試験対策以外にも活用できます。この教材の中からAZ-900の試験範囲(Azureの基礎)に該当するラーニングパスのうち、理解できていなさそうな部分を消化していきました。

参考 Azureの基礎 第1部:Azure の主要概念に関する説明MS Learn 参考 Azureの基礎 第2部:Azure の主要サービスに関する説明MS Learn 参考 Azureの基礎 第3部:Azure のコア ソリューションおよび管理ツールに関する説明MS Learn 参考 Azureの基礎 第4部:一般的なセキュリティ機能およびネットワーク セキュリティ機能に関する説明MS Learn 参考 Azureの基礎 第5部:ID、ガバナンス、プライバシー、およびコンプライアンス機能に関する説明MS Learn 参考 Azureの基礎 第6部:Azure Cost Management およびサービス レベル アグリーメントに関する説明MS Learn

MS Learnの学習コンテンツには演習も含まれています。そのため、すべての項目を学習するにはそれなりの時間を要します。Learnには学習時間の目安として第1部であれば1時間36分と表記されていますが、Azureを初めて触る初学者が説明内容を理解したり、演習を進めるにはもっと多くの時間が必要になると思います。

としゆき

AZ-900の本試験では「xxの操作をする時にクリックするメニューはどれか」という設問も出題されます。なので、時間が許す限りMS Learnの演習や触っておいた方が良いです。
Step.3
試験対策本の模擬試験を活用する

無料ではないですが、他のベンダー試験と同じく試験対策本が市販されています。オススメは「合格対策 Microsoft認定 AZ-900:Microsoft Azure Fundamentalsテキスト&問題集」という対策本。AZ-900の試験範囲で特に理解しておくべき内容にフォーカスして製本されています。

実際にAzure環境を操作しながら理解を深めるのではなく、出題箇所を効率よく理解して試験に挑むというスタイルです。実際にAzureを触れるというよりも合格を優先する方は、この1冊を読んで学習してください。休日1日を割けば学習を終えられます。

MS Learnではウェブページ1枚を使って説明されているようなサービス(機能)も、この対策本だと数行とコンパクトに説明されていて、Foundamentalsの合格に最低限必要な知識をどんどん頭に入れていけます。170ページ弱のページ数がありますが、半分くらいのページは章末問題と模擬試験に割かれています。

テキスト部分に掲載されているサービス(機能)の説明は簡素ですが、この本の優秀な点は章末問題や模擬試験の解説が充実している点。4択問題で正解はAという場合に「なぜB、C、Dは違うのか」という点にもしっかりと解説が入っています。僕はテキスト部分を読むためではなく、章末問題と模擬試験を利用するために購入しました。

としゆき

情報量としてはMS Learnの勝ちですが、章末問題や模擬試験は本試験の内容に近いです。この本で見たことある問題が出ました。
Step.4
受験当日

当日は予約した際のメールに書かれている通り、本人確認書類2点を忘れずに試験会場に向かってください。本人確認書類を忘れて受験できないと大損してしまいます。試験時間は80分ですが20分あれば余裕で終えることができます。

時間を使えば正解できる問題は出題されないので、知ってるか知らないかだけで即答していける問題しか出ません。

次の段階としてAZ-104(Microsoft Azure Administrator)を狙うなら、MS Learnの演習を経験しながら学習しておいた方が少し楽になると思います。

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