“昭和生まれを感じる言動”の調査結果から感じたこと

ソニー生命保険株式会社のウェブサイトで、平成生まれ・昭和生まれの生活意識調査を行った結果が公開されていました。

参考 平成生まれ・昭和生まれの生活意識調査ソニー生命保険会社

様々な意識調査項目がありましたが、今回はその中で「平成生まれから見た“この人は昭和生まれだな”と感じる言動」という項目を見て感じたことについてシェアしたいと思います。このランキングの1位は「あたり前田のクラッカーと言う」、2位は「カップルのことをアベックと言う」、そして3位は「”D”の発音を”デー”と言う」という結果になったようです。

ランキング結果を昭和生まれ視点で考えてみる

昭和56年生まれの私からみると、「あたり前田」という言葉を聞いたのは高校時代の数学教師からだけでした。あたり前田というフレーズが使われたCMは、1960年代前半(昭和30年代)のようなので、このワードを使うのは私の両親よりも年上の世代でしょう。

2018年時点で60歳以上の人たちと考えられます。昭和の一時代ではありますが、この世代のそれも一部の方が用いるワードがランキング1位に輝くとは「あたり前田のクラッカー」というワードの恐るべきパワーを感じます。

“D”は「デー」なのか、「ディー」なのか

個人的にこのランキングで最も注目したいのが、”D”のことを”デー”と発音するという項目でした。昭和後半生まれの私の場合、”D”は「ディー」と発音する派でしたが、IT系の仕事に携わるようになった頃から「デー」と発音するようになっていきました。

なぜ「ディー」派から「デー」派になっていったのかというと、初めて携わったIT関連の業務が汎用機(メインフレーム)関連のシステムだったせいか、周りで働く年齢層が高く、また聞き間違いを防ぐためという意図的な理由で「デー」と発音することを強いられたからです。ちなみに、そのプロジェクトでは”T”の発音は「ティー」ではなく「テー」でした。

マツコ・デラックスの出演しているテレビ番組で、「ディー」を発音することができない世代がいるという事が取り上げられていましたが、ある程度の舌関連の筋肉が育ってないと「ディー」とう発音ができないようです。今時の世代は小さい頃から自然と「ディー」の発音を繰り返しているので「ディー」をすんなりと発音できるのだとか…。

古き日本で使われたデーの呼称

そういえば昨年、クラウドサービス系の某プロジェクトで一緒に働いた入社数年の若手メンバーと電話で会話しているときに、「デー」と伝えたら何度も聞き返された挙句、「もしかして、”D(ディー)”の事ですか?」と言われた事を思い出しました。

振り返ってみると、「デー」の発音を使っている人は減ってきた気がします。30代以上は経験から当然の共通認識として認知している人が大半で、疎通に苦はないけれど、”D”を「デー」と発音するような、一般的じゃない発音方法は、共通認識されている前提の世界でのみ通用するので前世代の風習を続けるなら、新入社員教育に組み込む必要があるんじゃないの。カリキュラム検討の中で、デーって発音をやめるって選択もあるだろうし感じました。

個人的には、「デー」の発音を日常に浸透させると、仮面ライダーディケイドのファイナルフォームライドの効果音が、「ディディディディケイド」から「デーデーデーデーケイド」になってしまうので、「デー」の利用は閉じた世界、または終息の方向で。

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