Amazonタイムセール開催中!

ITサービスマネジメント標準「IT4IT」で期待できること

IT4ITは世界で注目を集めているITサービスマネジメント標準です。日本国内ではITILというITサービスマネジメント標準が有名ですよね。日本国内で認知度の低いIT4ITですが、2013年の誕生以来、グローバルでは認知度 が上がりつつあります。今回は、そんなIT4ITの概要をシェアします。

IT4ITを制定している組織

The Open Groupという共同事業体(英語: Consortium)が、IT4ITを制定しています。日本国内ではthe Open Group Japanという日本向け組織が あります。同組織は、IOGAF、ArchiMateといったベンダーに依存しないオープン・スタンダードなIT標準の普及に 取り組んでいます。

MEMO
聞きなれない団体ですが、ユーザー企業、サプライヤー、サービスプロバイダ、政府機関、大学など世界で500以上の組織が参加している団体です。現在のプラチナメンバーはCapgemini、DXC、富士通、Huawei、IBM、Oracle、Phillipsの7社です。
参考 the Open Group Japan日本公式WEBサイト

IT4ITで何ができるのか

ITILとIT4ITの違い

ITILではサービスマネジメントに関する作業とプロセスが規定されていますが、IT4ITは情報の流れにフォーカスした 観点で規定されています。IT4ITはIT全体に対してガイダンスを提供し、ITILはITサービス管理に特化したガイダンス を提供しているという違いがあります。

IT4ITは、エンタープライズ・アーキテクチャ(EA)や、アジャイル開発などをバリュー・チェーン(価値連鎖)の概念で統合した世界初の標準です。

IT4ITには、情報システム部門がITサービスを営業などの業務を利用する部門に提供するために必要な情報がリファレンスとして整理されています。実際の作業やツールをマッピングすることで、カバー範囲や連携できていない作業が見える化できるようになっています。

MEMO
必要な情報がリファレンスとして整理されていることで、ITサービスを導入する情報システム部門の業務も効率的に行うことができます。

IT4ITはITILと対をなすものではなく、他のオープン・グローバル標準と併せて適用することがキーポイントになりま す。既にITILが導入されている企業で、さらなる標準化を求めてIT4ITを導入する事例が多いようです。

IT4ITは、IT for ITの事を意味しているよ。

IT4ITで期待できること

  • ITサービスマネジメントの標準化
  • 人件費や調達を含めたコストを最適化する
  • 継続的な改善を実現する
  • ステークホルダーが合意するための共通指標
  • 情報システム部門の活動(プロセス)の改善
  • 各作業がビジネス上で必要とされる意味、意義を明確化
  • 外部サービス、外部ツールを削減する(重複ツールの削減)
  • ビジネス視点で最適なITSMの確立

バリューストリーム

IT4ITでは、戦略から改善までの工程をバリューストリームという工程で分けています。

戦略からポートフォリオ

S2P(Strategy to Portfolio)とも表記されます。要求の価値、コスト、リスク等で優先順位付けして投資の最適化を判断するストリームです。ビジネス戦略に沿ったITポートフォリオや概念設計がアウトプットになります。

要件から展開

R2D(Requirement to Deployment)とも表記されます。戦略からポートフォリオ(S2P)で決められた要求を実現するための要件定義、設計、開発、テスト、リリースに関するストリームです。必要なサービスを開発(調達)してリリース(デプロイ)するまでの工程です。

要求から履行

R2F(Request to Fulfillment)とも表記されます。ITサービスの利用部門が利用できるようにサービスをカタログ化します。業務利用部門からの要求に応じて利用可能なサービスとして提供します。

検知から修正

D2C(Detect to Collection)とも表記されます。いわゆる運用フェーズです。提供しているサービスのインシデント管理、サービスレベル管理、変更管理、構成管理などを行います。このバリューストリームはITILと重複している部分でITILの方が深く定義されています。

IT4IT仕様書

IT4ITのリファレンスアーキテクチャは下記サイトで入手できます。もっと詳しくIT4ITを知りたい方はリファレンス アーキテクチャを確認した方が良いです。日本でもこれから広がる雰囲気があるので、今から始めれば国内の第一人 者になれるチャンスも十分にありそうです。

参考 Open Group IT4IT™リファレンスアーキテクチャ、バージョン2.1The Open Group

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA