Microsoft Azureのインフラ系エンジニアの中級資格として設定されている資格がMicrosoft Azure Administrator(通称AZ-104)です。この認定試験に合格することで、Azure Administrator Associateとして認定されます。今回は僕がAZ-104に合格するために取り組んだ勉強法やオススメの学習コンテンツをシェアします。
前提のスキルレベル
僕のスキルとしては、手を動かすエンジニアではなくプリセールスエンジニアっぽい動きや、サービスマネジメント系の業務が主体で、業務としてオンプレミス、クラウド問わずインフラ構築したことがないレベル。但し、用語の意味や仕組みは理解しているので、問題文を読んで何を問われていているのかは理解できる感し、AZ-104に挑むための下準備として、AZ-900、AI-900、SC-900を過去3カ月で取得したのでAzureの基礎は理解している感じ。
- 実務でのAzure設計や運用の経験なし。
- Azureの基礎は学習済み。
- エンジニア歴15年だけど、上流工程ばかりで技術力は低い。
- 業務的にはサービスマネジメント系に寄ってる。
AZ-900に向けた勉強を開始したのが4月だったので、AZ-104の合格まで約5カ月弱かかった計算になります。勉強ぜずにダレていた時期もかなり多かったので、実際の学習時間は少なめ。900系の3試験に計15時間、AZ-104の試験対策に20時間くらいを費やしました。
- Azure アイデンティティおよびガバナンスの管理 (15-20%)
- ストレージの作成と管理 (15-20%)
- Azure 計算資源の展開と管理 (20-25%)
- 仮想ネットワークの構成と管理 (25-30%)
- Azure 資源の監視とバックアップ (10-15%)
AZ-104の試験範囲と出題割合は上記の通りで、AZ-900とSC-900の知識は役に立ちそうだけど、AI-900はAZ-104の試験範囲外。問われる知識の深さは900系とは比べ物にならない感じだったので、僕と同じようにAzureをこれから勉強するという人には、900系(Fundamentals)で概要を掴んでからAZ-104って流れは良いと思う。
としゆき
Azureの実務経験がない。Azureでロードバランシングってどうやって組むの?って課題を解決すべく、Azure環境を実際に触って理解していくためにUdemyのハンズオン講座を受講しました。
作りながら覚えるMicrosoft Azure入門講座(IaaS編)作りながら覚えるMicrosoft Azure入門講座(PaaS編)AZ-104ではAzureの操作メニューに関する問題も出題されるため、実際に環境を触ったことがあるという点が本番の試験で点数を底上げする要素にもなってきます。どちらのハンズオン講座も受けておいて損はないですが、IaaS編の内容だけでもAZ-104の合格ラインに達するという意味では十分かもしれない。
Azureに関する知識を学習できる公式教材といえば「Microsoft Learn」がありますよね。ざっくり目を通しておいて損はないのですが、細かすぎて辛くなってくるのでブラウザの読み上げ機能を利用して、音声だけ聞きつつ別の作業をするというヤル気のない感じで耳に入れておきました。Microsoft LearnはAzureのアップデートに追い付いていない部分もあり、実機操作系のコンテンツを指示通りに進めても、手順通りに動かないことがあってストレスが溜まるのでオススメしません。そこを解決しながら経験値を貯めていくって考えもありますが…。
参考 AZ-104:Azure 管理者向けの前提条件MS Learn 参考 AZ-104:Azure での ID とガバナンスの管理MS Learn 参考 AZ-104:Azure でのストレージの実装と管理MS Learn 参考 AZ-104:Azure のコンピューティング リソースのデプロイと管理MS Learn 参考 AZ-104:Azure 管理者向けの仮想ネットワークの構成と管理MS Learn無料ではないですが、Udemyで販売されている問題集を購入して内容を暗記するレベルで繰り返しました。80問(40問×2パターン)しかないので、毎日繰り返してたら1週間も経たないうちに内容を暗記できます。問題数は少ないけれど本番の試験に、この問題集の類似問題が多く(体感4割くらい)出ていたので丸暗記でも得点の底上げになるはず。僕の利用した問題集は「AZ-104: Microsoft Azure Administrator 模擬問題集」という問題集でした。解説も日本語だし頭に入りやすくて良かったです。
【2022年版】AZ-104 Microsoft Azure Administrator模擬試験問題(4回分260問)としゆき
内容に疑問がある場合、模擬問題集の作成者に日本語で問い合わせできるので、アフターサービスを加味しても日本語対応の問題集がオススメです。逆に英語得意だよーって場合には英語問題集で良いと思います。
AZ-900で問われる内容とAZ-104で問われる内容には、かなりの差があるので十分に実機操作経験を積んで模擬問題の内容を頭に入れてから受験した方が良いと思います。落ちた時に受験料が財布に痛いし…。