プロジェクトに必要な3つの条件と目的、定常業務との違い

初めてのプロジェクト参加や、PMP試験の学習をこれから始める始める方、プロジェクトの基本を学び直したい方向けにプロジェクトマネジメントが担う役割、基本的な管理手法などを紹介します。

プロジェクトとプロジェクトでない仕事

仕事には大きく分けて2つの仕事が存在します。「プロジェクトの仕事」と「プロジェクトではない仕事」です。プロジェクトと呼ばれる仕事は3つの条件を備えています。

プロジェクトではない仕事
例えば、自動車を製造する企業で、既に販売されている車を生産する仕事は定常業務に分類されます。これらはプロジェクトには該当しません。

プロジェクトに必要な3つの条件

有期性

プロジェクトには必ず有期性(開始時期と完了時期)があります。どんな仕事にも終わりはありますが、プロジェクトの場合には開始前に完了時期も決められています。

新ITシステムのが開発や、寺社仏閣の改修など、予め期間を決められている仕事が有期性という条件を満たしています。5年と長期に渡って進行する仕事でも、予め期間が定められていれば有期性を満たします。

独立性

定常業務(プロジェクトではない仕事)と、予算や資源などが独立していることです。次世代の車を開発する場合、通常業務(販売中の車を製造する仕事)から独立した組織を編成します。必要な予算、人員などを独立して持つことが条件です。

様々な働き方が生み出されるなかで、人員については通常業務と掛け持ちするメンバーがプロジェクトに参画している場合、通常業務と機材を共有する場合があります。その場合でも、プロジェクトに必要な費用(予算)という面では独立しています。

独自性

他とは違う唯一無二の成果物を生み出すことを独自性と呼びます。プロジェクトで行われる業務と定常業務が似ている場合もあります。

例えば、レストランで新メニューを作る場合、調理をする工程は定常業務と同じですが、最終的なアウトプットとなる成果物は、今までのメニューとは異なる独自性のあるものです。

プロジェクトの目的

プロジェクトを立ち上げる目的は、決められた期間内に目標を達成することです。新しい車を販売したい、既存の車をリニュー会えるしたいなど期間内に製品やサービスをリリースしたり、改良するなど、実現したいことを達成することがプロジェクトを立ち上げる目的です。

最適なのは、どちらか。

定常業務とプロジェクトは、活動を続けていく上で重要な仕事です。定常業務にはプロジェクトとは反対に継続性と反復性という特性があります。

実施する業務が、定常業務とプロジェクトのどちらに適した業務なのか見分けて取り組む必要があります。

今回のまとめ

  • 仕事の基本は定常業務もプロジェクトも共通
  • 定常業務にもプロジェクトにも特性がある
  • プロジェクトには有期性、独立性、独自性の3つがある
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