「変なホテル博多」は中州観光向けの立地だけど、名前負けした次世代感

2019年1月にオープンした変なホテル福岡。福岡観光の拠点として、2019年12月に2泊してきたので利用感をシェアします。

夜の博多を観光するには良い立地条件

変なホテル福岡は、JR博多駅から福岡市地下鉄空港線で2駅、福岡空港からでも4駅の場所にある中洲川端駅から徒歩5分以内という立地にあります。

夜の博多観光として有名な中洲や天神の屋台、キャナルシティ博多へも徒歩圏内です。ただ、中洲川端駅周辺は風俗街にもなっていることから駅からホテルまでの移動経路や、中洲の屋台に向かう途中で風俗街を通って進む必要が生じました。家族での観光やカップルでの観光には向いていない立地です。

博多中州周辺の夜景

まずは、ざっくりと良いところ、悪いところをご紹介していきます。

変なホテル福岡の良いところ、悪いところ

  • ホテルから福岡屋台エリアまで徒歩圏内(約10分)
  • 受付で恐竜ロボットがお出迎えする話題性
  • 衣類をスチーム洗浄する「LG Styler」全室完備
  • 客室はバス・トイレ別の仕様
  • 浴室が同価格帯のホテルと比べて広い設計
  • 照明やエアコンを備え付けのタブレット端末で操作できる
  • 部屋が同価格帯のホテルト比べて狭い設計
  • ベッドのバネ(コイル)が柔らか過ぎて寝心地は悪い

この変なホテル、旅行代理店として有名なHISのグループ企業 H.I.Sホテルホールディングスが運営しています。

変なホテルの「変」とは
「変なホテル」という名称と恐竜ロボットがいるフロント。そのイメージから「奇妙なホテル」という意味の「変な」ホテルを連想しがちですが、実は違うんです。変なホテルの「変」は「変わり続ける」という意味を持っているんです。

変なホテル福岡の宿泊レビュー

ここからは、実際に宿泊して経験したことを写真を交えて紹介していきます。

中洲川端駅の3番出口が最寄りです。3番出口には、エスカレーターやエレベーターがないため、階段を利用します。重いスーツケースなどを持っていると少し辛いです。抱えて階段を上る必要があります。

変なホテル福岡の外観

変なホテル博多の駐車場

変なホテルに到着。外観は一般的なビジネスホテルと同じ。1階にあるレストラン(宿泊者以外も利用可能)を利用するための駐車場があります。

変なホテル博多の外観

見上げると、集合住宅(マンション)のようにも見えます。

変なホテル博多のエントランスに続く道

駐車場の横を通り抜けて、エントランスに向かいます。

変なホテル博多の案内表示

通路には天井部分からライトで写すタイプの案内表示が。

変なホテル博多の壁面投影

通路の壁面にはジュラ紀をイメージさせるジャングルが映し出されます。残念ながら色味は薄め。

変なホテル博多の壁面に見える恐竜

シダ植物などの緑の奥には恐竜が歩く姿も確認できました。

エントランス

変なホテル博多の恐竜ロボット受付

エントランスに到着すると、変なホテルの広告記事などで見かける恐竜ロボットの姿が。ロボット自体の動きはパターンが絞られますが、チェックインは人の手を介さずに行われます。

変なホテル博多の受付

チェックイン手続きする際は、こんな視点でロボットを見ることが出来ます。

変なホテル博多のチェックイン手続き

音声入力、もしくはタッチパネル操作で氏名、住所、連絡先などを入力していくとチェックイン手続きが完了します。デジタルで処理されますが、宿泊代表者の署名はタッチパネルに手書きする必要があります。

変なホテル博多のルームキー発行

チェックイン手続き後、宿泊料を支払うとルームキーが発行されます。ルームキーは宿泊者の最大で人数分まで発行可能。チェックアウトの際はルームキーを返却することで手続きが完了します。

エレベーターのセキュリティ

変なホテル博多のエレベーター

エレベーターの壁面にもジャングルが投影されています。

変なホテル博多のエレベーター認証

エレベーターを利用する際には、ルームキーをカードリーダーにかざす必要があります。宿泊者以外にエレベーターを利用させないための工夫ですね。

宿泊フロアは普通のビジネスホテル

変なホテル博多の客室フロア

エレベーターを降りると特別に凝った演出はなくなり、普通のビジネスホテル感が漂います。綺麗に掃除されていて、ゴミが落ちているということはなかったです。

翌朝の風景(10:00頃)
変なホテル博多の清掃

10:00頃に部屋を出ると交換されたシーツや備品ボックスが廊下に転がっていました。スタッフの姿はなく、この状態で放置されている感じがしました。

宿泊ルーム

変なホテル博多のドア施錠

カードキーを差し込むと部屋の主電源がONになるビジネスホテル標準仕様。起こさないで下さいカードなども備えてありました。部屋のドアは締めると自動的にロックされ、外からは開ける事ができませんが、手動ロックも付いています。

変なホテル博多のベッド

ベッド回りにはリーディングライトが2つ。このリーディングライトの光量は強め。さらには白色系LEDが使われていて、電気を消して読書するには眩しいです。ヘッドボード的な位置に棚があるので、眼鏡やスマートフォンを置いておくのにちょうど良いです。

変なホテル博多の山笠はっぴ

「はっぴ」のようなものが額に入れて飾られていました。山笠のイメージを演出したレイアウトなのでしょうか。けっこう小さめのぱっぴでシワシワでした。

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ガラス張りの額に入っているのにシワシワっていうのは不思議ですね。

変なホテル博多のベッド設備

意外と嬉しいのがコレ。一般的なコンセントだけではなく、USB給電ができるコンセントも2口用意されていました。

衣類をスチーム洗浄する「LG Styler」

変なホテル博多のスチーム洗浄

衣類のしわ、ニオイや花粉を取り除いてくれると、地味に販売台数を増やしている衣類洗浄機のLG styler(LGスタイラー)が1室に1台設置されています。

一言で言うと、スチームで汚れを消して乾燥までを1時間くらいで終わらせてくれる機械です。

変なホテル博多のスチーム洗浄機を開放

パンツのシワをしっかりと戻したいという人向けに、扉側にはプレス機構もついています。ビジネス目的で利用する際にはうれしい機能ですね。

変なホテル博多のスチーム洗浄機には2つのハンガー

公式動画だとハンガーは3本あるようですが、宿泊した部屋にはハンガーが2本しかありませんでした。

このLG stylerを使うと臭いをしっかりと消してくれます。スチーム洗浄&乾燥を終えた衣類は温かくなっているので、高温に弱い素材はダメージに注意。

1時間程度で終えますが、動作中はそれなりに稼働音がします。寝ている間に LG stylerを衣類をリフレッシュという用途には向いていないです。

その他の設備

変なホテル博多のテレビ

その他の設備は一般的。大型ディスプレイ(テレビ兼用)に、電気ポット、消臭剤といった感じ。

変なホテル博多のマグカップ

カップにも、しっかりと「変なホテル」のロゴがプリントしてありました。

変なホテルを「リピートするか、しないか」

変なホテル福岡は福岡駅から地下鉄で2駅先にある中洲川端駅から徒歩5分の立地にあります。若干のアクセスは悪くないですが、福岡駅周辺にも同じような価格で同じようなサービスを受けることが出来るホテルが多くあります。

仕事の関係で3年ほど前に博多に6か月ほど長期出張していた際は、博多グリーンホテル1号館に連泊していました。全室リニューアルオープンして、利用しやすい空間を提供してくれた記憶があります。博多駅から徒歩1分で交通アクセスもめちゃくちゃ良く、部屋も広めで清潔感も抜群でした。他にも博多駅周辺にもホテルはたくさんあります。

変なホテルの価格設定
フロント対応を自動化して人件費を削減しているはずなのに、それが宿泊価格にしっかりと反映されているかという部分には疑問が残る。ロボットや照明器具、LG Stylerの設置、維持費など他のホテルにない費用もかかっているので、結果的に大幅な宿泊価格ダウンに繋がっていない可能性があります。

変なホテルを選ぶ際のポイント他のホテルとの違い

  • チェックイン/チェックアウト時に恐竜ロボットの動きを楽しめる
  • LG Stylerで服をリフレッシュできる

この2点が他のホテルにはないポイント。話のネタにもなるので、恐竜ロボットの写真を撮りたいっていう人、LG Stylerの購入を検討してみて試用してみたいって人にはベストマッチです。

https://yukishi.com/wp-content/uploads/2019/10/face-004.png

逆に「恐竜ロボットのチェックイン/チェックアウト対応を体験したい!」という強い希望がなければ、他のホテルの選択がオススメ。

4 COMMENTS

日本修行者ナンノコレシキ

「変なホテル」は最近よく見掛けますが、文字通り変なホテルだと思っていたので、詳しい情報うれしかったですね。ロボットがホテル業務の一部をするとは聞いていましたが、変わっていくホテルであれば変化が楽しみですね。また、続報をお願いします。

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としゆき

日本修行者ナンノコレシキさん。コメントありがとうございます。僕もこのホテルを予約するために調べるまでは、文字通りの変なホテルだと思っていました。「変わり続ける」という意味なんだっていうのは、その時に初めて知りました。実際につかってみると、受付が無人だったり、LG Stylerが設置されているくらいで、普通のビジネスホテルでした。また利用することがあればお知らせしますね。

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のびのび子

変なホテルの「変」はそう言う意味だったんですね。子供と一緒に利用したら面白いかな?と、思いましたが、立地はあまり子供には適していないようですね。ビジネスマンが話のネタに一度利用してみるには、いいかもしれませんね。

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としゆき

のびのび子さん。コメントありがとうございます。そうなんです。変なホテルの「変」は「変わり続ける」という意味だったんです。ハウステンボスの変なホテルにはロボットクロークなど、もう少し変わった仕組みを感じられる部分がありますが、他の変なホテルはそこまで奇抜ではないです。博多の場合は、繁華街にあるので子供連れには不適合ですね。大人同士で博多の屋台を楽しむという前提ならば悪くはない選択ですよ。

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