リモートワークが当たり前になった今、長時間の会議でも耳が疲れないイヤホンを探している方は多いのではないでしょうか。私も10数年前に骨伝導イヤホンを試して「使い物にならない」と諦めた経験がありましたが、2年前にShokz OpenCommに出会って骨伝導技術の進化に本気で驚きました。
ITエンジニアとして日々のプロジェクト会議やチーム打ち合わせで実際に使い続けた経験をもとに、Shokz OpenCommの本音レビューをお伝えします。
🎧 骨伝導技術の劇的進化
10数年前の「使えない」骨伝導から別次元の音質・通話品質に進化
💼 ITエンジニアの業務に最適
長時間会議でも耳が疲れず、周囲の音も聞こえて安全性も確保
🔋 16時間の長時間バッテリー
丸一日の業務をカバーする実用的なバッテリー持ち
🔌 充電ケーブルが唯一の不満
専用変換器が必要で紛失リスクや持ち運びに不便
🎙️ OpenComm2への興味
マイク物理ボタンの追加で更なる利便性向上に期待
⭐ 総合評価4.3/5点
骨伝導イヤホンとしては現時点で最高レベルの完成度
私が初めて骨伝導イヤホンを試したのは約12年前。当時の製品は正直言って「使い物にならない」レベルでした。音質は籠もったような感じで、通話品質も相手に声が届きにくく、バッテリー持ちも3〜4時間程度。結局、普通のイヤホンに戻してしまいました。
それから骨伝導イヤホンを完全に諦めていたのですが、2年前にリモートワークが本格化した際、「長時間の会議で耳が痛くならないイヤホン」を探していてShokz OpenCommに出会いました。
🎵 音質の進化
10数年前との差は歴然。音楽鑑賞には向きませんが、通話や動画視聴には十分な音質です。低音の迫力はありませんが、中高音域はクリアで人の声がしっかり聞き取れます。
🎙️ 通話品質の向上
ノイズキャンセリング機能付きのマイクで、相手からも「クリアに聞こえる」と評価されています。プロジェクト会議での発言も問題なく伝わります。
🔋 バッテリー持ちの大幅改善
連続使用16時間は本当に助かります。朝9時から夕方6時まで使い続けても余裕があります。
プロジェクトマネジメント業務で日々オンライン会議を行う中で、Shokz OpenCommの実用性を実感しています。
⏰ 3時間の設計レビュー会議
月1回開催される設計レビュー会議では、3時間連続で使用することがあります。普通のイヤホンだと耳が痛くなったり蒸れたりしますが、OpenCommなら全く問題ありません。
👥 連続する会議での快適性
午前中に2時間のプロジェクト会議、午後に1時間の進捗会議といった連続使用でも疲労感がありません。耳を塞がないので圧迫感がないのが最大のメリットです。
📞 急な来客対応
会議中でも玄関のチャイムや家族の声が聞こえるので、在宅勤務での急な対応も可能です。普通のイヤホンだと外部音が遮断されて困ることがありました。
🚨 システム障害時の対応
サービス運用業務では、システム障害時にアラートが鳴ることがあります。OpenCommなら会議をしながらでもアラート音を逃すことがありません。
💻 コーディング作業との両立
定例会議に参加しながらコーディング作業を行う場合、キーボードのタイピング音が周囲に聞こえる心配がありません. マイクは口元近くにあるので、手元の音を拾いにくい設計になっています。
📊 資料作成しながらの会議参加
進捗会議では聞き流しでも問題ない場面があります。そんな時にExcelで進捗表を更新しながら会議に参加できるのは効率的です。
2年間使用して唯一の大きな不満が、専用充電ケーブル(変換器)の存在です。
🔌 専用ケーブルの不便さ
USB-Cが主流の現在、専用の変換器が必要なのは本当に不便です。出張時には必ずこの変換器を持参する必要があり、忘れてしまうと充電できません。
📦 紛失リスク
小さな変換器なので紛失しやすく、実際に一度紛失して交換品を購入した経験があります(約2,000円)。
💼 持ち運びの煩わしさ
カフェでの作業時や外出先での使用を考えると、充電ケーブルを別途持参するのは面倒です。スマートフォンと同じUSB-Cケーブルが使えれば理想的でした。
最終的に変換機の紛失を避けるため、USB-Cと専用充電端子をもつケーブルを購入して携帯するようになりました。

現在のOpenCommに大きな不満はありませんが、OpenComm2で追加されたマイクの物理ミュートボタンに強く魅力を感じています。
🎙️ 物理ミュートボタンの魅力
現在は会議アプリ上でミュート操作を行っていますが、物理ボタンがあれば即座に音声をカットできます。咳やくしゃみが出そうな時、家族が話しかけてきた時など、瞬時にミュートできるのは業務効率の向上につながります。
🔒 確実性の向上
会議アプリのミュートは時々効かない場合があり、「あれ、ミュートになってる?」と不安になることがあります。物理ボタンなら確実にミュートできるので安心です。
⚡ 操作の高速化
マウスでミュートボタンをクリックする手間が省けて、会議中の操作がスムーズになります。特に画面共有中など、アプリを切り替えられない状況で威力を発揮しそうです。
もし現在のOpenCommに何か問題が発生した場合は、迷わずOpenComm2を選択します。充電ケーブル問題は解決されていませんが、物理ミュートボタンの利便性がそれを上回る価値があると判断しています。
骨伝導イヤホン市場での主要競合製品と比較してみます。実際に検討した製品も含めて客観的に評価します。
製品名 | 価格 | バッテリー | 重量 | 防水性 | マイク品質 | 総合評価 |
---|---|---|---|---|---|---|
Shokz OpenComm (使用中) |
¥19,998 | 16時間 | 33g | IP55 | ⭐⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
Shokz OpenComm2 (次期候補) |
¥23,880 | 16時間 | 35g | IP55 | ⭐⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
AfterShokz Aeropex (旧Shokz) |
¥16,880 | 8時間 | 26g | IP67 | ⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐ |
AfterShokz OpenMove | ¥9,999 | 6時間 | 29g | IP55 | ⭐⭐ | ⭐⭐⭐ |
BOCO earsopen PEACE | ¥18,700 | 12時間 | 34g | IPX7 | ⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐ |
Philips TAA6606 | ¥12,980 | 9時間 | 35g | IPX5 | ⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐ |
🎯 比較のポイント
OpenCommが他製品と比較して優れているのは、圧倒的なバッテリー持ち(16時間)と通話特化のマイク品質です。価格は高めですが、ITエンジニアの業務用途では投資する価値があります。
💰 コストパフォーマンス分析
AfterShokz OpenMoveは安価ですが、バッテリー持ちが6時間と短く、長時間会議には不向きです。BOCO earsopen PEACEは日本メーカーで品質は良いですが、マイク性能でOpenCommに劣ります。
📊 価格推移の分析
発売当初(2023年2月)は24,980円でしたが、徐々に価格が下がり2024年10月には18,980円まで下落。しかし、2025年に入ってから需要増加により19,998円で安定しています。
💡 購入タイミングのアドバイス
現在の価格(19,998円)は適正価格帯です。新モデルOpenComm2の発売により、今後大幅な値下がりは期待できません。むしろ在庫が少なくなれば価格上昇の可能性もあります。
🛒 お得な購入方法
Amazonのタイムセールやブラックフライデーでは17,000円台まで下がることがあります。急ぎでなければセール時期を狙うのも一つの手です。
総合評価:⭐⭐⭐⭐⭐(4.3/5)
実用性: ⭐⭐⭐⭐⭐ – ITエンジニアの業務に完璧にマッチ、長時間使用でも疲労なし
音質・通話品質: ⭐⭐⭐⭐ – 通話用途としては十分、音楽鑑賞には向かないが用途を考えれば問題なし
装着感・快適性: ⭐⭐⭐⭐⭐ – 耳を塞がない快適さは他では得られない体験
バッテリー持ち: ⭐⭐⭐⭐⭐ – 16時間の連続使用は実用的で文句なし
利便性: ⭐⭐⭐ – 専用充電ケーブルの不便さで減点、それ以外は良好
⏰ 長時間使用でも疲労なし
3時間の連続会議でも耳の痛みや蒸れが全くありません。在宅勤務でのオンライン会議が多い方には最適です。
🔋 実用的な16時間バッテリー
朝から夜まで丸一日使えるバッテリー持ちは本当に助かります。充電を忘れて困ることがほとんどありません。
🎙️ クリアな通話品質
ノイズキャンセリング機能で相手にクリアに声が届きます。プロジェクト会議での発言も問題なく伝わります。
👂 周囲の音も聞こえる安全性
耳を塞がないので急な来客や家族の声にも対応できます。システム障害のアラートも逃しません。
💪 骨伝導技術の劇的進化
10数年前の骨伝導イヤホンとは別次元の性能です。技術の進歩を実感できます。
🔌 専用充電ケーブルが必要
USB-Cではなく専用の変換器が必要です。紛失リスクがあり、出張時の持ち運びも不便です。
🎵 音楽鑑賞には不向き
低音域の迫力はありません。音楽メインの用途には通常のイヤホンをおすすめします。
💰 価格が高め
1万円台後半と骨伝導イヤホンとしては高価格帯です。用途と予算を検討してください。
🏃 激しい運動時の安定性
ランニングなど激しい運動では若干ずれることがあります。軽いウォーキング程度なら問題ありません。
✅ こんな人におすすめ
リモートワークでオンライン会議が多い方、長時間のイヤホン使用で耳が疲れる方、周囲の音も聞きたい在宅勤務者、ITエンジニアやプロジェクトマネージャー
❌ おすすめしない人
音楽鑑賞がメイン用途の方、低音域の迫力を重視する方、専用ケーブルの管理が面倒な方、予算を抑えたい方
Shokz OpenCommは、10数年前に骨伝導イヤホンを諦めた私にとって「技術の進歩」を実感させてくれる製品でした。充電ケーブルの不便さという課題はありますが、長時間の会議でも疲れない快適性と実用的なバッテリー持ちは、リモートワーク時代のITエンジニアにとって非常に価値のある機能です。
音楽鑑賞用としては物足りませんが、通話・会議用途としては現時点で最高レベルの骨伝導イヤホンだと思います。もし次に買い替える機会があれば、物理ミュートボタンが追加されたOpenComm2を選択したいと考えています。
骨伝導イヤホンに興味があるけれど迷っている方、長時間の会議で耳の疲労に悩んでいる方には、ぜひ一度試していただきたい製品です。
としゆき