毎月8日は「カレーパンの日」ってこと、ご存知ですか? 先日、ふと立ち寄ったパン屋さんで「毎月8日はカレーパンの日」というポップを目にして気になったので、少し調べてみました。今回は調べて分かった「カレーパンの日」に対する情報をシェアします。
カレーパンの日を制定したのは?
そもそも誰が、カレーパンの日を制定したのか。いきなりの結論ですが、大阪府東大阪市を盛り上げる為の組織「東大阪カレーパン会」が、2012年4月に制定したようです。制定されたのは、わりと最近でした。
なぜ、東大阪カレーパン会が、カレーパンの日を制定した目的は、東大阪と言えばカレーパンというイメージを定着させることだそうです。毎月8日のカレーパンの日には、東大阪市でカレーパンに絡めたイベントが開催されているとのこと。
参考 東大阪カレーパン事業とは東大阪カレーパン会 カレーパンの日は町おこしの一環
毎月8日がカレーパンの日に選ばれた理由は、ズバリ語呂合わせだそうです。少し強引な感じもしますが、「カレー(0)パン(8)」の語呂合せとのこと。なぜ、0がカレーを表現するのかは大人の事情を感じますね。
この記念日を制定した東大阪カレーパン会が活動している東大阪市はラグビー界の甲子園とも言われる「花園ラグビー場」という日本初のラグビー専用スタジアムを有することから「ラグビーのまち」として認知されている方が多いのではないかと思います。
東大阪カレーパン会は、東大阪はラグビーだけではなく、ご当地グルメとしてのカレーパンを世間に定着させたいという狙いから、この毎月8日はカレーパンの日を制定したようです。
カレーパンの誕生
カレーパンと聞いてイメージするのは、どんなカレーパンでしょうか。私は油で揚げたカレーパンをイメージしました。
としゆき
「カレーを具とする調理パン」というのがカレーパンの定義のようで、揚げずに焼いたカレーパン、モチモチの生地に包まれたカレーパンなどもカレーパンと呼んで間違いではないのだとか。
具にするカレーには特に定義はなく、カレーなら何でもOKで、最近ではキーマカレーを具にしたカレーパンも登場しています。
そんなカレーパンが登場には諸説ありますが、カレーパンを実用新案に登録したのは、東京江東区にあるカトレア(旧:名花堂)です。このカトレアの2代目である中田豊治さんが1927年に実用新案に登録しました。
実用新案として登録された事から、このカトレアが発祥という考えはありかと思います。実用新案に登録されたのに、なぜ日本中で販売されているかと言うと、実用新案の有効期間は10年なので、期間満了した現在では多くのお店でカレーパンを購入することが出来ます。
実用新案としてはカトレアが元祖ですが、他にもカレーパンの元祖とされるお店は存在します。1916年に新宿中村屋がインドカレーとの出会いをきっかけに考案しただとか、東京練馬区のデンマークブロートがカレーサンドとして発売し、それを油で揚げるスタイルを生み出したという話が有名です。
どのお店が本当の元祖なのかは知る事ができませんが、この3つのお店は現在でも当時のスタイルで伝統の味を守りつつけているそうです。いずれのお店も東京都内にあることから、カレーパンは東京で生まれたという点には間違いないでしょう。