日本ディープラーニング協会のG検定2020#2を試しに受けてみました

2020年7月4日(度)に開催された日本ディープラーニング協会の「G検定2020#2(ジェネラリスト検定)」の受験料半額キャンペーンに乗っかって記念受験してみたので感想をシェアします。

G検定の概要

G検定の目的は「ディープラーニングの基礎知識を有し、適切な活用方針を決定して、事業活用する能力や知識を有しているかを検定する。」というもの。実際の試験では、ディープラーニングに限らずAI全般に関する知識を問われる問題が出題されます。

試験内容

  • 受験資格:制限なし
  • 試験時間:120分(オンライン受験)
  • 問題数:220問(30秒に1問を解くペース)
  • 通常受験料:一般12,000円、学生5,000円 ※2020#2のみ半額で受験可

僕の場合、社会人という立場もありながら大学生でもあるので、学生料金で受験することができました。他にもお得に生活できる事があるので、社外人兼大学生は個人的にオススメです。

社会人でも大学に4年間在籍することで7万円の学割が得られた話

僕の勉強した書籍

試験対策として読んだ本意外にも、受験までに読んだことのあるAI書籍を紹介しておきます。試験対策として読んだのは3冊目の公式テキストのみです。

人工知能は人間を超えるか

G検定を受けるかという前に読んでいた書籍です。ちょうど第三次AIブームの始まりでAIというワードが頻繁に取り上げられるようになった頃に読んだ書籍です。

G検定を主催している日本ディープラーニング協会の理事長である東京大学の松尾教授の著書で、同協会の推薦図書にもなっています。

初学者にも理解しやすい内容になっています。「人工知能は人間を超えるか」というタイトルですが、AIの歴史やディープラーニングの登場といったAIを学ぶ上で知っておきたい基本的なキーワードを理解してくのに役立ってくれました。まず最初に手にとって欲しい1冊です。

AI白書2020

毎年発刊されているAI白書。購入すると4,000円ちょっとします。大きくて分厚いので、一般的な本棚に入らない可能性があります。

中規模以上の図書館には必ず置いてある書籍なので、試験対策として利用するなら図書館で読むという方法もあるかと思います。大阪府立図書館では貸出禁止(館内での閲覧のみ)に指定されていました。

最新のトレンドなど知るのに便利なのですが、初めての1冊としては敷居が高いです。「人工知能は人間を超えるか」でベースを作ってから読み始めるのがオススメ。

G検定 公式テキスト

資格試験で頼りにしたいのが公式テキスト。ただ、G検定の場合は違うようです。試験対策前に上で紹介した2冊を読んでいたので、試験対策として公式テキストで理解度の確認をするような感じで進めました。

なんとなくAIに関する基本的な部分は知っているので、試験対策を進めたいという場合には良いと思います。ただ、気をつけて欲しいのは本番の試験は公式テキストの範囲外からも、思いっきり出題されるという点です。

一般的な資格試験であれば、公式テキストの範囲から出題されますが、G検定は一味違います。思いっきり公式テキスト外からも出題されます。なら、公式テキストは無駄じゃないか…と思う方もいるかと思いますが、半分以上は公式テキストの範囲から出題されます。なので、合格基準までのベース点を確保するという点では無駄ではないと思いました。

実際にG検定を受験してみて

僕は公式テキストは章末問題を解いてみて、解らなければ本文を読むという感じで学習を進めました。試験対策として学習した時間は3時間ほどです。試験はウェブ検索しながら受験できるようなので、解けない問題は検索すれば良いや…のレベルで考えてました。

結果、そんな甘い考えは通用しませんでした。実際に受けてみて感じたことを、これから受験しようと思っている人向けに紹介しておきます。

初受験の反省点

  • 問題文が長くて、1問あたり30秒ペースがかなり厳しい。
  • 公式テキスト以外の問題がバンバン出る。
  • AI関連(自動運転に関する法整備)などの時事ニュースからも出題される。

半分くらいは問題文を見て即答できるレベルになっていないと、ウェブで検索したり、計算問題を解く時間が足りなくなります。今回、後半は適当に選びながら全問回答を目指す感じになりました。

また、公式テキスト以外の時事問題や最新技術からも出題されます。公式テキストをしっかりと学習しておいて6割くらい得点できる感じになります。ウェブ検索して回答される事を想定しているのかというくらいに、公式テキスト以外から出ます。

普段からAI関連のニュースを意識して生活しておくことで加点が狙えそうです。今回は、自動運転の関する道路交通法改正に絡んだ問題が多く出ていた印象を受けました。

合格を目指そうという方は、公式テキストの範囲は即答できて当たり前。その他の知らない情報は検索して解くという意識じゃないと、かなり厳しい戦いになることを御覚悟ください。

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