Microsoft Azureが提供しているAI関連のサービスの特徴を問われる認定資格がAI-900 Microsoft Azure AI Fundamentalsです。前回のAZ-900の学習法と同様に僕がAI-900に合格するために取り組んだ勉強法をシェアします。
方針:公式の学習教材を活用しつつ最小コストで合格する
AZ-900の勉強法と同じくAI-900も怪しい有料問題集を販売しているサイトの情報を利用せず、公式のオンデマンド教材やセミナーなどの学習教材を利用して合格するという方針で進めていくことがおすすめ。そちらの方が活きた情報として理解できるので、結果として中級資格に臨む際のハードルが低くなります。
まずはMicrosoftがオンラインで行っている公式オンラインセミナーを受講しましょう。マイクロソフト認定トレーナーの講義を無料で受講できるオンラインセミナーです。毎月1回程度の頻度で開催されているので、業務を調整して時間を作って受講してください。
AZ-900(Azure Fundamentals)の場合は2日講義ですが、AI-900の公式トレーニングは半日で終わります。
AZ-900の公式トレーニングと同様に無料で受講できて、最後まで履修することで、AI-900の認定試験を無料で受験できるチケットを入手することができます。
参考 無料のトレーニング・イベントマイクロソフトとしゆき
Azureに関する知識を学習できる公式教材が「Microsoft Learn」です。認定資格の学習だけでなく、利用したいサービスや機能について学ぶこともできるため、試験対策以外にも活用できます。この教材の中からAI-900の試験範囲に該当するラーニングパスのうち、理解できていなさそうな部分を消化していきました。
参考 Azure で人工知能を使ってみるMS Learn 参考 Azure Machine Learning でビジュアル ツールを使用して機械学習モデルを作成するMS Learn 参考 Microsoft Azure でのコンピューター ビジョンを調べるMS Learn 参考 自然言語処理について調べるMS Learn 参考 Conversational AI を調べるMS LearnMS Learnの学習コンテンツには演習も含まれています。そのため、すべての項目を学習するにはそれなりの時間を要します。演習を行わず教材を読むだけでも効果はありますが、手を動かした部分の理解度はテキストを読むだけより格段と頭に残ってくれると思うので、時間の許す限りAzureで利用できるAIサービスを触りまくっておきましょう。
としゆき
僕は試験勉強を開始する以前に、AzureのQnA MakerとAzure Bot Serviceを利用して簡単なチャットボットを作って遊んだ経験がありました。当時は試験対策という意識はなかったのですが、実際にAzureの機能を利用してサービスを立ち上げる工程を経験することで、AI-900の試験問題のうちチャットボットに関する質問についてはサクサクと点数を積み上げることができました。
チャットボットサービスである必要はないですが、AzureのAI機能のどれかでサービスを立ち上げる経験をすると点数を底上げしてくれる手助けになると思います。
実際の試験は各種サービスの機能について問われる問題は6割強です。3割から4割弱は「マイクロソフトの考える責任のあるAI」に関する理解を問われます。僕は初回受験時に、この部分を軽視していたことにより該当カテゴリをほとんど得点できずに不合格となりました。
参考 Microsoft の AI の基本原則Microsodt AI 参考 責任ある信頼された AIAzure 製品ドキュメント問われ方としては、「XXXという考え方は、マイクロソフトの考えるAI基本原則のうち、どれに該当するか」という感じの質問がいろいろなパターンで出題されます。基本原則の各パターンを理解しておくとサクッと回答できます。
としゆき
当日は予約した際のメールに書かれている通り、本人確認書類2点を忘れずに試験会場に向かってください。本人確認書類を忘れて受験できないと大損してしまいます。試験時間は80分ですが20分あれば余裕で終えることができます。
時間を使えば正解できる問題は出題されないので、知ってるか知らないかだけで即答していける問題しか出ません。