ファンシーラットハウスに休憩するためのスペースを設置していたのですが、固定するために使っていたタイラップ(結束バンド)を齧ってしまう癖がついてしまいました。噛み切ることは良いのですが、タイラップを誤飲する危険があり状況を改善する必要がありました。
改善策として噛めない方法で固定する休憩スペース(足場)を設置したので、ファンシーラットハウスのカスタマイズをされている方向けに情報をシェアします。
今回の構成変更後
今回の休憩スペース(足場)の見直しで、こんな感じになりました。使った部材や作成方法は、このあと紹介していきます。この足場は簡単に取り外しできることが、今回のミソです。
今までの休憩スペース(足場)
100円ショップで購入した網目上の部材を曲げて、園芸用の鉢底ネットをタイラップで固定。出来上がった休憩スペースを側面にタイラップで固定するという設置方法をしていました。今回の問題点は側面に施したタイラップでした。
写真の左側にある部分が、今回の変更ポイントです。
園芸用の細いタイラップ(結束バンド)から、写真には写っていない極太のタイラップまで、いろいろと試しましたが、すべて齧って切られました。
面白いのは太いと長持ちするという訳ではなく、太いゆえにターゲットにされて一晩で噛み切られることも多々ありました。
購入した部材
買ってきたのは、こんな部材。1,500円あればお釣が貰えるくらいリーズナブルな材料費です。穴を空けるための工具がなければ追加で必要ですが、年に数回程度しか使わない頻度であれば、高いものじゃなくて良いと思います。
- 木材(幅広の違うものを1枚ずつ)
- 接合金物(2種類、計3つ)
- オールアンカー 12個
足場となる木材と、固定するための部材という組み合わせ。当初はネジ止めしようかと思いましたが、ケージの水洗いなどを考慮して取り外し可能な仕組みで作成するために、オールアンカーという部材を利用しました。
木材を切断したり、穴を空ける際に木くずや木粉が出ます。家の中に飛散すると掃除が大変なので、ベランダなどの屋外で作業することをオススメします。
これが、オールアンカーという部材です。様々なサイズがありますが、このサイズが売っている中で最小サイズでした。
こんな感じにボルト(スクリュー軸)部分と、ナット部分で分離できます。耳かきみたいに出っ張っている部分が、このオールアンカーの特徴です。
木材に差し込む方には、切れ込みがあります。反対側の耳かき部分をハンマーで叩くことで押し込まれ、この部分が開いて固定されるという仕組み。
言葉では伝わりにくいと思いますので、製造しているサンコーテクノさんが作成した施工方法をご覧ください。
本来はコンクリートなどに対して固定するための部材ですが、今回は木材とスクリュー軸を固定するために応用します。
休憩スペース(足場) の作成方法
完成すると、こんな感じになります。ナットを外して、木材と接合金物でケージの金網を挟み込む感じにして固定します。
設置する場所を確認してカットする位置を鉛筆などで下書きします。
下書きに沿って木材を切断します。ブロック等があれば下に入れて高さを確保しておくことで切断が楽になります。
接合金物に空いている穴の位置を木材にマーキングします。
穴位置のマーキングをもとに、どの位置にオールアンカーを埋め込むのかを検討して決定します。
今回は、画像のナット位置に穴を空けていきます。
オールアンカーを埋め込む場所に穴を空けていきます。穴を空ける際には、最初から大きいサイズで削ると木材が割れる可能性があるため、細いサイズで下穴を空けてから穴を広げた方が無難です。
僕の場合は、No 2、No 3.8、No 4.8、No 5.5、No 6.5の順で穴を広げました。ここまで小刻みにする必要はないですが、3段階くらいで拡張したほうが良いです。
穴の中に木くずなどが入っていると、オールアンカーが滑ったりする原因になるので、軽く下に向けて叩いて木くずを排出しておきます。
エアブローがあれば、それを利用しても良いです。(木くずが勢いよく飛び出してくるのでご注意ください)
紙やすり(サンドペーパー)で表面を簡単に整えておきます。
ノコギリで切断した断面は特に綺麗にしておきます。表面が荒れていると汚れが染み込みやすくなります。
オールアンカーのナット部分を回して、どのくらいスクリュー軸部分を露出させるのかを決定します。短くなるほうが綺麗に見えますが、挟み込む部分のズレに対応できなくなるので保険的な意味でも少し長めにしておきましょう。
僕はケージ部分の距離感を想定して、接合金物を3枚挟んで位置を決めています。
長さが決まったら、穴にオールアンカーを投入してハンマーで上から叩きます。ハンマーがなければ、コンクリートなどに叩きつけることでピンが押し込まれ固定されます。
オールアンカーのピン部分が押し込まれると、写真のような状態になります。普通のスクリュー軸みたいな感じです。この時点でピンが押し込まれているので、抜くことはできません。
全てのオールアンカーが固定されていることを確認できれば取り付けて完成です。
今回は、足場でファンシーラットが眠ったりできるように幅のある木材を加工しました。そのため、一方からの固定だと重さに耐えられない(ケージの金物が歪む)可能性があり、横軸からも固定しました。
長辺から刺したオールアンカーが影響しない位置に穴を空けていきました。
完成した休憩スペース(足場)はこんな感じになります。ケージの外側から接合金物をオールナットに差し込み、ナットで固定しています。