コマンドプロンプトでCドライブからDドライブへ移動する方法

コマンドプロンプトでDドライブに移動したいのにcdコマンド(ディレクトリ移動)が効かない…というお困りの方に向けて移動方法をシェアします。

Dドライブへはcdコマンドで移動できない

コマンドプロンプトにcdコマンドを打ち込んで移動先を指定しても反応がない…。おそらく、下のようなコマンドを打ち込んでいるのではないでしょうか。これではDドライブへの移動はできません。

Dドライブへ移動できないコマンド例

DOSコマンド
REM コマンドを投入しても移動できない例
C:\Users\hoge> cd D:\work
C:\Users\hoge>

Cドライブ内はcdコマンドで移動できるのですが、Dドライブなどのネットワークドライブへの移動には、ちょっとした手間が必要なんです。

ネットワークドライブへ移動する方法

DドライブやEドライブといったネットワークドライブへ移動する方法はいくつかあります。今回は僕が知っている3種類の方法を紹介します。

Dドライブ(ルートディレクトリ)へ移動する方法

単純にネットワークドライブ(Dドライブなど)に移動したい場合は、cdコマンドを使わずに移動先のドライブを指定するだけで移動できます。

DOSコマンド
C:\Users\hoge> D:
D:\>

ただ、この方法だとルートディレクトリ(D:\、E\:など)にしか移動することができません。ルートディレクトリ直下に目的のファイルがあれば良いのですが、ほとんどの場合はもっと下の階層に目的のファイルがあると思います。

移動先が決まっている場合は、サクッと目的のフォルダにたどり着きたいですよね。

移動先のパスを指定して移動する方法

目的の(フォルダ)パスが分かっている場合には、「/d スイッチ」と呼ばれるcdコマンドのオプションを使いましょう。

DOSコマンド
C:\Users\hoge> C:\Users\hoge> cd /d D:\work
D:\work>

僕はCUI操作をすることが滅多にないので、いざ作業しようという時に、この/dオプションの存在を忘れて、Dドライブに移動できない…と焦ることがあります。

移動を頻繁にするならpushdとpopd

複数のフォルダを移動しながら作業をする必要がある場合には、pushdとpopdというコマンドが便利です。

cdコマンドで移動した場合、移動キーの「↑」や「↓」などの履歴から別のフォルダに移動することになりますが、pushdコマンドで移動すると履歴がスタックに残るので、複数のフォルダを往復するような場合には便利です。

しかも、cdコマンドの/dオプションのような面倒なことをしなくても、ネットワークドライブも(移動)マウント可能です。

DOSコマンド
C:\Users\hoge> pushd D:\work
D:\work>
REM ↓元のフォルダに戻る
D:\work> popd
C:\Users\hoge>
C:\Users\hoge> pushd D:\work\hoge_1
D:\work\hoge_1> pushd D:\work\hoge_2
D:\work\hoge_2> pushd D:\work\hoge_3
D:\work\hoge_3>
REM ↓オプションなしだと履歴を表示
D:\work\hoge_3> pushd
D:\work
C:\Users\hoge
D:\work\hoge_1
D:\work\hoge_2

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