仕事部屋で使っていたEcho Dotの音を、もう少し気持ちよくできないだろうか。そんな小さな不満からスピーカー探しを始めた結果、たどり着いたのがSoundcore Boom Go 3iでした。当初はGoogle Nest Hub MaxやEcho Showなどのスマートスピーカーを見比べていましたが、調べるほどに「私が欲しいのは便利な音声操作ではなく、音楽を楽しめるBluetoothスピーカーなのでは」と気付いたのです。今回はAmazonのセールで5,000円台で購入したSoundcore Boom Go 3iについて、Echo Dotから音質がどのように変わったのか、実際に使って感じた魅力と注意点をレビューします。


Echo Dotは、声をかけるだけで音楽を流せる便利な端末です。天気や時刻を確認したり、タイマーを設定したりできるため、スマートスピーカーとしての使い勝手に不満はありませんでした。一方、仕事中にBGMを流す時間が増えるにつれて、音の厚みや低音の弱さが気になるようになりました。音楽は聞こえているものの、曲を楽しむというより「小さな端末からBGMが鳴っている」という印象が強かったのです。
そこで、より音の良いスマートスピーカーへの買い替えを検討しました。画面付きモデルや大型モデルも魅力的でしたが、製品を比較するうちに、画面や音声アシスタントへ追加費用を払う必要が本当にあるのか疑問を感じ始めました。

改めて普段の使い方を振り返ると、Echo Dotに話しかける場面はそれほど多くありません。音楽の選曲や音量調整は、結局パソコンやスマートフォンから操作することがほとんどでした。つまり、私が改善したかったのはスマートホーム環境ではなく、仕事部屋で流す音楽の質です。この整理ができたことで、候補はスマートスピーカーからBluetoothスピーカーへ一気に広がりました。
欲しい機能を増やすのではなく、本当に欲しい体験を考える。今回の製品選びでは、ここが大きな分岐点になりました。皆さんもスピーカーを選ぶ際は、音声操作が欲しいのか、それとも純粋に音を良くしたいのかを一度切り分けてみると、候補を絞りやすくなると思います。


Bluetoothスピーカーは、数千円の小型モデルから数万円を超える本格モデルまで幅広く販売されています。音質を追求すれば、価格も本体サイズも際限なく上がっていきます。Echo Dotからの乗り換え購入する私にとって、いきなり高価格帯へ進むのは少し勇気が必要でした。そこで今回は、1万円以下で、価格以上の音質を感じられそうな製品を基準に検討しました。
最終的な決め手は、AmazonのセールでSoundcore Boom Go 3iが5,000円台になっていたことです。通常価格であっても予算内でしたが、この価格ならEcho Dotとの違いを試すための最初の一台として挑戦しやすいと感じました。

Soundcore Boom Go 3iは、約46×102×106mm、重さ約380gのコンパクトなBluetoothスピーカーです。最大15W出力に対応し、Anker独自のBassUp 2.0によって低音を強化できます。通常モードで最大24時間、エコモードでは最大40時間の連続再生に対応しています。バッテリー残量が数字で表示されるため、充電のタイミングが分かりやすい点も、日常的に使ううえで便利です。内蔵バッテリーの容量は4,800mAhで、緊急時にはスマートフォンへ給電するモバイルバッテリーとしても使えます。普段はスピーカーとして使いながら、外出時の予備電源にもなる安心感があります。
IP68の防塵・防水設計なので、仕事部屋だけでなく、キッチンや浴室、庭での作業にも持ち出せます。可動式のシリコンストラップも付いており、置く場所を選びにくいのも魅力です。さらに、専用のsoundcoreアプリからイコライザーやLEDライトを調整できます。2台をそろえればTWSによるステレオ再生にも対応しており、将来的な拡張性まで考えると、5,000円台で購入できた製品としてはかなり多機能です。


最初に音を出した瞬間、Echo Dotとの違いはすぐに分かりました。音量の大きさではなく、低音に厚みが出て、ボーカルや楽器の輪郭も感じ取りやすくなります。Echo Dotでは軽く流れていた曲が、Soundcore Boom Go 3iでは前へ出てくるように聞こえました。特にリズムのある曲は、ベースやドラムの存在感が増し、仕事中のBGMも心地よく感じます。
もちろん、高級オーディオのような繊細さや広大な音場を期待する製品ではありません。それでも、これまで小型スマートスピーカーで音楽を聴いていた私にとっては、劇的な音質改善と表現したくなる変化でした。

BassUp 2.0を有効にすると、小さな本体から想像する以上に低音が強くなります。机の近くに置いて聴く場合は、音量を上げすぎなくても十分な迫力があり、私には標準設定でも満足できるバランスでした。一方で、低音が強すぎると感じる曲もあります。その場合はsoundcoreアプリのイコライザーで調整できるため、ボーカルを聞きやすくしたり、低音を少し抑えたりと、自分の好みを探す楽しさがあります。
ここで少し怖くなったのが、さらに上位のスピーカーならどんな音がするのだろう、という興味です。5,000円台の製品でこれほど変化を感じると、2台に増やしてステレオ再生したくなり、さらに大きなモデルも気になってきます。
Soundcore Boom Go 3iは、音楽を聞くための道具というより、音の違いを楽しみ始めるきっかけになりました。私にとっては、まさに「音楽沼の入口」です。

Soundcore Boom Go 3iを1台だけ使用する場合、左右を分けたTWSステレオ再生にはなりません。左右から広がる音を重視する場合は、同じ製品を2台用意するか、最初からステレオ構成の製品を検討した方がよいでしょう。また、接続方法はBluetoothのみで、AUX端子は搭載されていません。テレビやゲーム機など、有線接続を前提に考えている人は注意が必要です。
LEDライトは音楽に合わせて光るため、好みが分かれる部分だと思います。ただし本体操作やアプリから消灯できるので、仕事部屋で落ち着いて使いたい場合も問題ありません。そして当然ながら、Echo Dotのような音声アシスタント機能はありません。声だけで音楽を流したい人にはスマートスピーカーが便利ですが、スマートフォンやパソコンから操作する私には、大きな欠点にはなりませんでした。
製品の最新価格や在庫は、購入前にAmazonおよびAnker公式サイトで確認してください。
Echo Dotの音質を改善したいという思いから始まったスピーカー選びでしたが、最終的に私が購入したのはスマートスピーカーではなく、BluetoothスピーカーのSoundcore Boom Go 3iでした。最大15W出力、低音を強化するBassUp 2.0、長時間バッテリー、IP68の防塵・防水、アプリによる音質調整など、コンパクトな本体に欲しい機能がうまくまとまっています。Amazonのセールで5,000円台という購入価格を考えると、コストパフォーマンスにはかなり満足しています。
何より印象的だったのは、Echo Dotから切り替えたときの音の変化です。低音の厚みやボーカルの聞きやすさが増し、仕事中のBGMが「流れている音」から「楽しめる音楽」へ変わりました。
1万円以下で音質を改善したい人や、初めてBluetoothスピーカーを購入する人に、Soundcore Boom Go 3iは有力な選択肢だと思います。ただし、その先にもっと良い音を求めたくなる音楽沼が待っているかもしれません。皆さんなら、次は2台でのステレオ再生を試しますか。それとも、さらに上位のスピーカーへ進みますか。
