丸い円筒状の餡子が入ったお饅頭の呼び方って、夫婦饅頭、御座候、義士焼き、太鼓饅頭、蜂楽饅頭など地方によって違いますよね。同じように「ちらし寿司」も地方によって呼び方が異なります。しかも食材や調理方法まで違うんです。今回は、この「ちらし寿司」について情報をシェアします。
ちらし寿司の種類
食材、調理方法、生い立ちなどで細かく幾つもの種類に分類できるそうです。でも、大きく分けると2種類に分けることができます。地方ごとに特徴が異なるだけでなく、呼び方も異なるなんて面白いですね。
関東を中心に食されるタイプのちらし寿司。江戸前ちらし、生ちらし、吹き寄せちらしなんて呼び方もされています。
このタイプの特徴は、江戸前にぎり寿司の派生として誕生した点です。お寿司のネタをご飯に乗せて食べ始めたことがキッカケ。見た目は似ていますが、酢飯を利用したものが江戸前ちらし、酢飯ではないご飯を使用したものは海鮮丼と呼びます。
醤油を全体にかけることはせず、小皿に取り分けたネタに醤油をかけて食べるのがマナーです。江戸前ちらしタイプのちらし寿司に用いられるネタの多くは、酢締めや煮しめといった調理がされているので醤油を使わなくても美味しく食せるものが多いです。
- 酢飯を使った海鮮丼スタイル
- 小皿に取り分けて食べるのがマナー
- 酢締めや煮しめといった処理がされている
五目寿司・ばら寿司・混ぜ寿司・五目ちらし私が食べて育ったのはこのタイプです。関東以外の地域では、このタイプの寿司をちらし寿司と呼んでいます。日常の食事というよりは、雛祭りや、何かの祝い事の時に食べることが多いと思います。酢飯に椎茸や茹でた人参、タケノコ、レンコン、チクワ、かまぼこ等を混ぜてご飯を作ります。その上に、タコやエビ、アナゴを載せて錦糸玉子、刻み海苔で化粧をすれば完成です。関東との大きな違いは、生魚を利用しないって点だと思います。
- お祝いの時に、みんなでシェアして食べる
- 海鮮だけではなく、人参、タケノコ、レンコンなど野菜も入る
- 生魚は利用しない
- 錦糸玉子と刻み海苔で彩られる
ちらし寿司の日
6月27日の記念日になっている「ちらし寿司の日」は2004年に調理用食材の製造販売メーカーで広島県広島市に本社を置く株式会社「あじかん」が制定しました。
6月27日は岡山のちらし寿司「ばら寿司」が生まれるきっかけとなった備前岡山藩主・池田光政の命日だそうです。 山の幸や海の幸の食材をたっぷりと使ったちらし寿司を食べて、これから始まる夏に向けて体力いっぱい元気になってもらう事を目的として制定されたそうです。
ちらし寿司の日を制定した「あじかん」の商品を検索してみたら、「あじかん 毎日爽快 すらり茶」という商品が目に入ってきました。ゴボウを使ったお茶のようですが、すらり茶っていうネーミングがダイエット向けのような印象を受けました。でも商品紹介にはダイエットに効きそうな説明はないみたいです。何が”すらり”なんでしょうか…。謎です。詳しい方がいたら教えてください。
昔祖母が作ってくれたのは五目系でした。岡山出身の祖父母だったから生魚はいれず、魚の酢漬けや煮た海老などが、たくさん入った思い出の味を思い出しました。
各々の気持ちがこもっていれば、どれもちらし寿司なんですね。
おすしさん。コメントありがとうございます。ルーツが岡山にあるので、ちらし寿司は五目寿司系だったんですね。僕もルーツは中国地方にあるので、ちらし寿司といえば五目寿司系でした。そう言う意味では、東京でちらし寿司を見た時には衝撃でした。おすしさんの言われるようにいわゆる、O MO TE NA SHIの心があれば、どちらもちらし寿司なんです。美味しくみんなで笑顔で楽しめれば、それがちらし寿司なんです。