AOMEI BackupperでバックアップをGoogle OneからNASに変更した話

PCの故障や端末間のデータ共有を兼ねて、高頻度で利用するデータ、利用しないけど置いておきたいデータを含めて、まるまるっとGoogleのストレージサービス Google Oneに保存する設定をしていました。昨年、自宅の通信環境を変更したことで支障が生じてきた部分もあり、バックアップやデータ保存の運用方法を変更したので参考までにシェアします。

Google Oneとは

お馴染みGoogleドライブの有料版みたいな感じです。サブスクリプション(月額)で利用できます。Googleドライブは保存容量が15GBですが、いろいろ保存していくと足りなくなってくるはず。

それを補完してくれるのがGoogle Oneです。月額費用はAppleの提供しているiCloudと横並びですが、年払いにするとぐっとお得になります。

 Google Oneの利用料金
  • 100GB: 月額\250(1年契約 \2,500)
  • 200GB: 月額\380(1年契約 \3,800)
  • 2TB: 月額\1,300(1年契約 \13,000)

どんな人が利用するのかは謎ですが、10TB以上のプランもあります。ビジネス規模のデータ保存が必要なら、 Google CloudのCloud Storageや、AWSのAmazon S3で計画的にファイル管理したほうが維持コストは抑えられます。難しいこと考えずに、Googleドライブの操作感でサクッと保存したいという場合には、Google Oneがオススメです。

Google One からローカル保存に変更した理由

昨年末に自宅のネットワーク環境の見直しを行いました。光回線が繋がらないためモバイルWi-Fi(GMOとくとくBB WiMAX2+ ギガ放題)に乗り換えたのですが、1契約あたり3日間で10GBという制約があります。我が家では2回線の契約があるので、3日間20GBを超えると通信制限がかかります。

バックアップファイルのデータサイズ問題

頻繁に利用するデータはGoogleドライブ(Google One)上にあるほうが便利です。これは何の不満もなく便利です。ただ、滅多に使わないファイルを保存したり、ディスク(ドライブ)単位や、パーティション単位でバックアップしたファイルを3日間で20GBという制約の中でクラウドサービスであるGoogle Oneにアップロードするのは現実的ではありません。

通信速度は改善されたとはいえ、送信中に速度制限に抵触します。アップロードだけでなく、いざという時にダウンロードする際もデータサイズがネックになるでしょう。ということで、ディスク丸ごとのバックアップはローカルネットワーク上のNASに格納することにしました。

現在の家庭内ネットワーク構成

据え置き用WiMAXルータのHOME L02が、インターネット(外部ネットワーク)との窓口的な役割をする構成しています。Speed Wi-Fi NEXT W05もありますが、こちらは主に外出時用。HOME L02が速度制限にかかった場合のホットスタンバイ的な位置づけです。

無線、有線に関わらず、家庭内の通信は一旦「TP-Link Archer C6」が受けて、外部ネットワーク向けの通信であればHOME L02に投げるようになっています。

バックアップ方法についての検討

Windows10のバックアップ機能を利用してフルバックアップを取得する方法もあったのですが、フルバックアップを毎回取得しているとデータ保存領域(NAS)の容量増加が気になります。

できるなら、日次のバックアップは差分バックアップで取得したい。Googleドライブみたいに更新したファイルをリアルタイムにバックアップしてくれる機能も欲しい…と思い、市販のソフトウェアで要件を満たしているものを探しました。

バックアップソフトウェアの選定にあたり、外せない条件を下記の3点としました。

バックアップソフトウェアに求める要件
  • 差分バックアップができる
  • 特定のフォルダをリアルタイムでバックアップできる
  • サブスクリプションではなく、買い切り価格
  • マイナーすぎるソフトウェアは対象外

バックアップソフトウェアの性能に直接的な影響はないですが、マイナーすぎるソフトウェアを利用しないことにしています。それは、何かしらのトラブルが生じたときに対処法などを探しても見つからないから。困ったときのGoogle検索で情報を得られそうにないソフトウェアは基本的に選定の対象外です。

AOMEI Backupper Professionalをバックアップツールに採用

前途の条件の中で、最終選考までに2つに絞りました。「Acronis True Image」、「AOMEI Backupper Professional」の2つです。どちらも利用者も多くインターネット上にも情報が腐るほどありそうでした。

知名度という点では、Acronisの方に軍配が上がります。機能面では僕の求める要件をどちらも満たしていました。さらに、どちらも買い切りの販売形態がありました。が、少し違いました。Acronisには買い切りとサブスクリプションが用意されています。

AOMEIとAcronisの費用比較

Acronisの買い切りは、そのバージョンを永続的に利用できるというもので、次バージョンを利用できる権利は付属していません。次バージョンも利用したいなら追加でバージョンアップするか、サブスクリプション契約をしなくてはいけないようでした。

逆に、AOMEI Backupperは1度購入すれば永続的に最新バージョンが利用できるという差がありました。

そんなことしてAOMEIという会社は開発費は確保できるのか…と疑問になりましたが、今回はAOMEI Backupper Professionalを選択しました。

なぜ、AOMEI Backupper Standardではなく、Professionalなのか

AOMEI BackupperにはWindows10などの個人&一般企業向けWindowsPCのバックアップに適したエディションとして、StandardとProfessionalの2つがリリースされています。サーバ用OS向けのエディションもありますが、今回は検討外です。

AOMEI Backupperの各エディションの違いは公式サイトで最新情報をご確認ください。

参考 AOMEI Backupper(AB) 各エディションの比較AOMEI Technology
僕がAOMEI Backupper Professionalに期待している機能
  • 差分バックアップ
  • ファイル/フォルダのリアルタイム同期
  • イメージを暗号化
  • ファイルフィルタを設定

バックアップソフトウェア選定要件を満たすためにProfessionalエディションを選択しましたが、それ以外にもイメージ暗号化やファイルフィルタ機能に期待しています。

一般向けのエディションのうち、Standardエディションは無料のバックアップソフト(フリーソフト)なので、めちゃくちゃ気軽に利用できます。Professionalエディションも6,000円でお釣が出る購入しやすい価格設定。30日間利用できる体験版もあるのでバックアップソフトを探している人は、ぜひ触ってみてください。


AOMEI Backupper Professionalの操作感などは、別の機会に紹介していきたいと思います。僕と同じように自宅インターネット環境を光回線からモバイルWi-Fini切り替えた方がいたら、どんなネットワーク構成にしているのか教えてもらえれば嬉しいです。

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